しがないDDヲタクが初乗車に至るまでの備忘録
最近Xで「初乗車ブログ」なるものを見かける。
「へぇ~そんな文化があるのか~」と炬燵にぬくぬくと浸かりながら、いいねして後で覗いてみよう~あわよくば年内(2023年)に書いてみようかな、でも夢8に入ってから1年は経ってるしなぁどうしようかな~そもそも言語化苦手なヲタクだしな~と思いながら気づけば年を跨いでいた。
Party Maker最高!
lesson II 最高!最高!!
と壊れたロボットのように一通り騒ぎ、見きれなかった年末特大号のYADE SUN ROOMをまだ初日の出の上がらない薄暗がりの中で見ていた。
2023年を振り返る内容で、彼らしく暖かで素敵すぎる空間がスマホの中に映し出されていて、それと共に私(にしては)の怒涛の2023年も走馬灯のように脳内に映し出された。
そうだ。初乗車ブログを見よう。
見た。色々見た。
書かずにはいられなかった。
これは勢い任せに行くしかない。誤字ろうが語彙力皆無だろうが、火は熱いうちに打て。ということでここに超特急で記していく。
○8号車に至るまでのヲタク人生
ライブの初乗車は2023年6月10日のB9 Unlimited 仙台公演だったのが、その前に遡って私が仙台に降り立つに至った経緯を整理したい。(自身の備忘録として)
私のヲタクとしての最初の記憶は、駄菓子屋でモーニング娘。の写真くじを引いていたピカピカの小学1年生くらいの頃だ。もう20数年前の話である……
その頃から写真があれば買わずにはいられな子だったのだろう。
モーニング娘。及びハロプロから始まり、お笑いやKPOPなどを広く浅く推す日々だった。
田舎者なもので、好きだからといって現場まで行く余力は無かったため、ライブなどの現場は数年に一度の特大イベントといった感覚だった。
そんな人生でも、初めて自信を持ってヲタクと名乗れたグループが、職人集団 “V6” である。
ここでは割愛するが、今も私にとって彼らは最高のアイドルだ。
確実なダンススキルと静かなる情熱、いつだって最新が最高で、いつだって背中を押して笑顔にしてくれる……彼らはまるで1冊の壮大な物語であり、その物語は今も大切に宝箱の中にしまってある。
そんな訳で私にとってJはそもそもDNAに組み込まれているものなので、それ以外の日本の男性グループを見聞きするという文化が殆どなかった。ハマるはずがないと思っていたから。
ただでさえその時は20th CenturyにSnowManにさらにJrまで片足を突っ込もうとしていた最中だったため、これ以上推しを増やすのは限界だと思っていた。
そう、あの2022年の夏までは……
○超特急の夏、襲来。
あの夏、といえばもうお分かりだと思うが、言わずもがな「みなしょー」である。
なぜみなしょーを見るに至ったか。
「最近ドラマ見てると「草川拓弥(敬称略)」って人がちょこちょこ出てるな……」
⬇
「六角役の人が主演やるんだ?!
Paraviも入ってるし、見てみよ~!」
(なぜか見ようと思ってから実際見始めるまで1ヶ月程ラグがあった。今思えば沼一歩手前で踏ん張っていたのかもしれない。無駄な抵抗だった。)
⬇
「みなしょー………oh……」
ドラマにどハマりしたのは本当に久しぶりで、そうなると演じてる人を深掘りするのは必然であって。
(最終回で「LOVEやで」って言ってた人は絶対カメオ出演だと思った。)
それ以前にも、超特急という存在はほんとーーーにうっすらと知っているレベルだった。
タクヤさんが超特急ということも何となく知っていたし、歌う人が後ろにいて、1人なんか細い人が変な顔をする変なグループということは、何年か前のワイドショーでうっすらと記憶に残っていた。
(色んなグループがあるもんだな~。ま、私には縁のない話だけど。と鼻をほじっていたあの頃の私を殴りたい。)
そしてこれまた何かのワイドショーで2022年8.8のライブ映像が流れていたのを思い出したのだ。
あ、いつの間にかボーカルが1人になって、9人になってたのね!という記憶も、みなしょーを見始めてから思い出した。
そうしていよいよをもってYouTubeで「超特急」と検索をかけた。
ふ~ん、色んなMV出てくるな~
………ん?これ、超特急?なんかピンクでスカート履いてますけど、超特急で合ってます??
サムネイルをクリックした。そこから私は人生史上最速で沼に落ちていった。
https://youtu.be/FPbIqqsC2Aw?si=cNe9SEGcUI5afoZ5
(ちなみに初見の時はタカシさんが1番背が高くて大人っぽいから年長でリーダーだと思ってたしユーキさんに関しては完全に女子だと思ってた)
かっっわい。歌良すぎ。可愛すぎ。
何が私の沼ボタンを押してしまったか分からないが、脳直で好きになってしまったのである。
狂ったように聴いた。狂ったようにYouTubeやParaviやらを見荒らさった。気付いたらDVDやCDやらもポチポチしていた。それはもう、血に飢えた吸血鬼のように………
てか変顔するの1人だけじゃなかったのかよ。
好き。
そうやって物の見事に沼にハマっていった。
見れば見るほど楽しい。面白い。
リーダーだと思ったタカシさんはまさかの末っ子担当で、知れば知るほど、彼の優しさや強さ、それを得るまでのひたむきな努力に惹かれ、そしてあの強くて優しい七色の声に惹かれていた。
歌に関しては上手く言語化できないのだが、一見トンチキに見えても歌詞を読むと深く心に刺さったり熱い思いが迸っていたり。それが技術と熱を併せ持つ歌声で耳に入ってきて、とにかくどストライクに突き刺さったのだ。こんなに楽曲が刺さるのは、正直V6以来だった。私は諦めた。
Don't think. Feel.
私の中のリーが静かに目を閉じる瞬間だった。
自分がどうするかばかりを考えるんじゃない。既に賽は投げられた。
相手がどう出るか感じて、それに応じるしかないんだ。と。
そうなれば行動は早かった。
私はどちらかというと石橋を叩いて叩いて叩きまくって渡らないこともあるくらい臆病で内向的で腰が重いタイプなのだが、気づけば夢の青春8きっぷを握りしめ、仙台のハイタッチ会とツアーに応募していた。
○はじめてのげんば
ヤバかった。何もかもが。
接触イベなんて今まで縁が無かったし、フィルターごしに見てるだけで十分だと思ってたのに。いざ会えるチャンスがあると思うと、震える手でポチっとしていた。欲に正直過ぎて笑ってしまったが、当たってしまったからいよいよ膝が笑ってしまった。
私はヲタク友達と呼べる方がほぼ居らず、現場も基本単独だったのだが、あの日ほどまでに緊張を分け合える同士がほしいと思ったことはなかった。肌寒い雨が降る土曜日、仙台駅から展示棟まで徒歩で向かう中、ひたすらイマジナリーハチコと喋り続け、続けた結果道に迷い、ギリギリの所で賑わう人混みを見つけその波の中に紛れ込んでいった。
うわ………素敵な8号車さんいっぱい……ヒラヒラふわふわキラキラゴリゴリ………B9モチーフのお洋服素敵………それに対して私はお気に入りのサロペットにヒヨエルゴキウサギさんのTシャツ…デカ重リュック………本当にこれで良かったんか………
推し(タカシ(敬称略))の網膜に自分が映されるという不安
推し(タカシ(敬称略))に間近で会えるという期待
その両方の感情に苛まれ、手にメッセージなんて考えられなかった。
小さなメッセージカードを書いて胸元に貼ってみたけど直前でテンパって引きちぎってしまった。
顔には出ないが吐きそうになるほど緊張していた。
そして開始時刻となり、あっという間に自分の番が来てしまった。
『よろしく~』
(うわ……実在してる……綺麗………背高……)
カシャ
『(私の服を指差して)ええなぁその服』
『ありがと~』
「アッ、アスアス………」退場。
それは僅か数秒の出来事。
後光のような眩い光と柔和な笑顔。ふにゃりとした関西弁。
網膜、鼓膜を突き破った刺激は私の前頭葉を強く揺さぶり、今も大脳皮質に深く埋め込まれている。埋め込まれた結果アスアスしか言えなかったのだ。
ヤバかった。なんかもう、ヤバかった。
そしてその日からサロペットは私の勝負服となった。
(ちなみに、V6のキーワード?のひとつで「頑張るよりも楽しんで」という言葉があるのだが、それに近しいことをタカシさんがどこかで言っていて彼を推すのは必然だったんだと確信した。)
夢うつつで帰りもひたすらイマハチさん(イマジナリーハチコさん)と感想を言い合いながら、高速バスに乗った。
後ほど写真を見返したら、MORA MORAポーズをしたつもりが、完全に推しを目の前にして成仏してしまった地縛霊がそこにはいた……
それが初めての超特急の現場である。
それから流れるように6/10を迎えた。
B9 Unlimited 仙台公演。
予習はしていたもののペンラもコールも不安でどうしようもなかったが、いざ乗車してみたら、そんな不安は吹き飛ぶくらい、楽しかった。
思いっきり声を出して、ペンラを振って。
今までの現場とは違う空気感で、初めてそれを肌で感じて、ここまで一体感をもって参加できることに、本当に感動した。
バチバチに熱い感情が零れ落ちそうなくらい直に感じられて、それを一欠片でも落としたくなくて。とにかく最高だった。
(その時脳直で書いてたメモに「タカシサラサラ髪いとし。小走りするとさらりと靡いて、髪の間の風になりたい」と書いてあった。自由律俳句かよ)
今までコンサート等は1回入れれば本当に十分で幸せなことだと思ってたのに、何なら同じコンサートを何度も見に行くことにそこまでの意欲を見い出せない派だったのに。気が付けば8号車の日まで応募してしまっていた(ずっと気が付いてばかりいる)。
とくに網膜に焼き付いているのは、88でのgr8est journeyだ。
バルコニー席からの乗車だったが、ペンラが天に向かって伸びていく時、私の視界は色とりどりの光で縁取られていて、その中に9人がいた。
その瞬間が、あまりにも美しくて。
時が止まって見えた。
ずっとずっと、レールの先まで、8号車として共に走りたいと思った。
そして今に至る。ここまで僅か1年弱。恐ろしい。
もっと前から推していれば…と思わない訳じゃないけれど、同じ時代に生まれてこれただけでも大感謝だ。
横浜のT.I.M.Eも最高だった。パフォーマンス、構成、衣装、何をとっても最新の最高を見せつけられたし、8号車もメンバーとして参加する感じも、全部が素敵空間だった。(黒いシルエット大好きマンなのでオープニングめちゃくちゃ興奮したし、始まりのような終わり方が最高に震えた)
これから続く物語にワクワクが溢れてて止まらなかった。気分はさながらネバー・エンディングストーリーのファルコンだ(ファルコン可愛いいよね)。
2023年は本当に8号車として幸せな日々だった。
今年も色んなワクワクが待っているんだろうと思うと、それだけで生きる希望が湧いてくる。それくらいの力があることを痛感してしまった。ありがとう。超特急。
___________________
………なんか色々考えてたら、こんなに長くなってしまった。もはや初乗車ブログでもなんでもないな、これ。
………まぁ、いっか!!
おかげで愛が益々深まったし!!
今年の目標としては、無理のない範囲で乗車することと、イマハチさんだけじゃなく、リアル8号車さんのお友達を作ることだ。
単番でもそれはそれで楽しいのだが、他の方の初乗車ブログを見たり、現場に赴くと、やはり感情を分かち合える人がいるのは羨ましい。
お察しの通り、私はDDの超絶陰キャのアラサーINFJ-Tだが、今年は頑張ろうと思う。キラキラ眩しい8号車さんになれるか分からないが、今年は「アスアス」だけで終わらないように頑張るつもりだ。
いや、頑張るよりも楽しも~~!!な年にしたいと思います!無理せんとね!!
もし読んでくださった稀有な方がいたらありがとうございました!!大感謝Infinity!!